理性を磨く手段としての外国語学習、学問、資格、勉強の楽しみを語る

京大卒社長 VS 社内一の英語の使い手

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京大卒の社長は大の学歴好き。何かあると「私の京大時代はね…」と「京大卒」をほのめかす癖がありました。

彼の頭の中では「京大=東大」という等式ができており、京大卒と東大卒のみが自分と同等で、それ以外のすべての大学卒は自分よりも下という思込みがあったようです。

そんな中、グループ企業から東北大卒の男性がナンバー2として入社。海外滞在歴が長く、グループ内で「ナンバー1の英語の使い手」と評判でした。

彼の頭の中では、「長年、会社と海外の橋渡しを行ってきたのは自分だ」という自負があり、いつも自分の右手と左手で大きな山を作っては、「私は今までに何万枚もの英語の書類を書いてきたんだ」というのでした。

お二人とも、それはそれはプライドの高い方で、自分の非を認めるといことはまず考えられないことでした。

周りの人たちは、この2人が衝突することは時間の問題と思っていたようです。

そしてその日は意外にも早くやってきました。東北大出身の男性が入社して1か月くらいしかたっていなかったと思います。

社長は、その人のことを「あの人は海外歴が長いようだが、英語をペラペラしゃべるだけで、あの人の書く日本語はおかしい。日本人としての常識もないし、そんなのはすべて訳文にあらわれるよ」と言っていました。

一方、東北大出身の男性は、社長のことを「あの人は受験英語ができただけで、それ以降はたいして英語の勉強していないんだから英語が読めるはずはない。英語がきちんと読めないのに翻訳などできるわけはない」と言っていました。

そんなある日、東北大出身の人が訳した訳文を社長が見て激怒したのです。

「あんだは常識が欠けているからこんな訳になるんだよ、しかも日本語自体がおかしい。こんなのは全然ダメだ」

するとその男性も反論。

「そもそも英語が読めないあなたにそんなこと言われたくないね。あんたは原文の意味すら分かってないんだろう? そんなあんたがなぜ私の訳文にケチをつけられるのかね?」

それからは大の大人が大声をはりあげながらの大げんか。しかもその大げんかは延々と続くのでした。

周りの人たちは、「やっぱり始まったね」と小声でささやきながら、見て見ぬふりをするのが精いっぱい。

かくして、それ以降、この2人は必要最低限のこと以外は一切口をきかなくなったのでした。

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