理性を磨く手段としての外国語学習、学問、資格、勉強の楽しみを語る

学歴と語学力

学歴と語学力について書いてみたいと思います。

産業翻訳家時代の社長は京大卒。人を判断するときの最大の基準は学歴でした。もっと正確に言えば、学校歴。

翻訳部員を何かの機会に他社の人に紹介する際も、

「彼女は東大大学院出ているんですよ。彼女は東外大。彼女は慶應。どうです、ウチの部員、つぶがそろっているでしょう」

などと出身大学名で紹介をし、青学卒の私の紹介を省くということをしばしばやられたのでした。

では、はたしてみんなは英語の資格はもっていたのでしょうか。

答えは、ノーです。

京大卒社長は大学を出て以来、特に英語の勉強をしていたわけではなく、英語の資格も持っていませんでした。学生時代に英語が得意だったことが忘れられなかったのか、英語力があると確信しているようでした。

東大大学院終了の女性は、大の資格嫌いでした。英検もTOEICも他の英語関連資格も受けたことがないといっていました。口癖のように「あんな反射神経をはかるようなのでは英語の実力は計れない、私はあんなのは受けない」といっていました。

慶大卒の女性は入社して1か月も経たないうちに無断欠席を何度も繰り返し、2か月後にはいなくなったので、英語の資格については分かりませんでした。

東大外出身の女性は英検準1級を持っていましたが、1級に挑戦したという話は聞いたことがありませんでしたし、TOEICも受けたことがなかったようです。

その一方で、私は資格でカバーしようと思っていたので、かたっぱしから英語関連資格を受けていました。英検1級1次合格(2次は不合格)、国際英検1級、旅行業英検1級、TOEIC900、英日翻訳士、日英翻訳士、オックスフォード英検上級などなど。

京大卒社長は何かと出身大学名で人を判断する癖があったため、英語の資格をもっていようがもっていまいが、出身大学名で、英語力を評価していました。

ある日、無名(というより、その人には悪いですが、かなり偏差値の低い大学)の男性が翻訳者として応募してきたことがありました。英検1級取得者でしたが、社長はこう言いました。

「英検1級持っているっていっても、しょせんは●●大だろ? 単なる英語バカだよ。こんな人は大学に遊びに行っているんだから、まともな翻訳などできるわけはない」

私は、英検1級1次までしか合格していなかったので、その人には敬意を払ってはいましたが、社長は大学名だけでバッサリ。

笑ってしまうのは、外国人の校正者を採用するときも、大学名にこだわっていたことです。

「このイギリス人、どこの大学出てるんだ? ●●大? 聞いたことないな。イギリスといえば、オックスフォードかケンブリッジだろ。それ以外はたいしたことないんじゃないのか。どうなんだ?」

私は、外国人の校正者の出身大学までこだわる社長を、いくらなんでもちょっと行きすぎじゃないかと思わずにはいられなかったのでした(笑)。

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