2017年10月1日、伊検3級と準2級を併願した。3級は3度目の挑戦、準2級は初挑戦だった。
受験前の合否の予想としては、3級が65%、準2級が10%とみていたが、受験後の今、まさにそのとおりだったと思う。
準2級には遥か及ばないと分かっていながらも受験を決めたのは次回の受験の際の予行演習になると思ったからであったが、よく考えてみれば、午前中に1時間40分の3級を受け、午後から2時間の準2級を受けるのは、非常にしんどい。脳にものすごく負担がかかる。試験の直前までは、やっぱり3級だけにしておけばよかったかなぁなんて後悔したくなっていた。
前回の3級は一番後ろのほうの席でリスニングが聞き取りにくかったが、今回は前から二列目。音量としてはよく聞こえたが、私のリスニング力不足のためそれほどできは良くなかったと思う。
筆記もまあまあというところか。作文は1枚の絵ではなく、9枚の絵だったので、予想が外れて動揺していたが、まあなんとか80ワード書いた。
自己採点がまだできないのでどうなるかわからないが、合格率としては65%くらいだろう。リスニングの足切りにひっかかってさえいなければ、合格率は85%にあがると思っている。
さて、午後からは準2級である。2時間である。今回は準2級の過去問を一切やらずに受けることとなったので、最初から合格はあきらめた形での受験だった。
準2級のリスニングが始まった直後、聞き取った文に相当する絵を3枚の中から1枚選ぶ問題のときに、隣の男性がシャカシャカと音を立てながら鉛筆で何やら書いている音が非常に耳障りだった。
「該当する絵を選ぶ問題だというのに、一体、何をそんなに書くことがあるのだろう?」
そう思って彼のほうを見ると、なんと、後ろのページの問題をやっていたのである。
そう、リスニングの問題は、問題と問題の間に少し時間が空く。その時間を利用して、後ろのページの問題をやっていたのだ。
「えええええ? そんなことやっていいの? それって反則じゃないの?」
なんてことを考えながら動揺していると、リスニングの問題が次々と流れてしまい、結局、何問かはそれで駄目になった。
以前、TOEICで、リスニングのパートの説明をしている際に、せっせと読解問題を解いている女の子がいたが、それを見たときも、ものすごく動揺してしまったことがある。TOEICの場合は、きちんと「リスニングのときにリーディングの問題を解いてはならない」と書いてあるので、ルール違反だ。しかし、伊検の場合はどうなんだろう?
「しかし、そんなことしなくても、ちゃんと実力がついていたら合格すると思うんだけれどなぁ。そんなテクニックを使ってまで合格したいのか?」
そんな動揺が消えず、リスニングは不調に終わった。
筆記も3級よりはレベルが高い。そして問題は作文だ。3級は80ワード以上でいいが、準2級となると120ワード以上だ。1.5倍になるから、これはかなりしんどい。
私は日伊学院の通信教育で120ワードの作文を10回も受けていたので、120ワードはどれくらいかは体験として知っている。短時間で解くのは初めてだったが、なんとか120ワード書くことができた。
準2級を終えて思ったことは、「受けてよかった」ということだった。受ける直前までは「今回は3級だけにしておけばよかったかな」と後悔しそうになったが、脳は少々負担をかけたところで、頑張ってくれる。午前中1時間40分、午後から2時間の試験くらいなら、できない相談ではないのだ。
準2級の合格率は10%ていどだと思っているが、今回何点取れたかが分かれば、次回の受験の際の参考になる。やっぱり受けてよかった。
さて、これで今後の私の受験予定は以下のとおりとなった。
11月19日 仏検2級1次
12月10日 TECC
1月28日 仏検2級2次
3月 伊検(今回の結果しだいで受ける級が決まる)
3月 中検3級
4月 HSK5級
6月 西検3級・2級
10月 伊検
12月 独検準1級
ということで、早速、今からフランス語の勉強を再開する。イタリア語とはしばらくのお別れである。