理性を磨く手段としての外国語学習、学問、資格、勉強の楽しみを語る

困難を伴う4つの努力領域

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仕事と幸せの関係を考えてみた。上の「困難を伴う4つの努力領域」というのを見てほしい。

これら4つの領域に共通するのは、困難を伴う努力が必要だということだ。

だから、テレビをダラダラ見る、食べ歩きをする、旅行をする、映画鑑賞をする、音楽鑑賞をする、などといった困難を伴う努力を要しないものは最初から除外している。こういったのは「娯楽」にすぎず、誰もが容易にできることであり、それで個性が磨かれることはない。

では4つの領域を1つ1つ見ていこう。

自己実現」の領域は最も理想的な領域である。好きなことをやって、それでいてお金が稼げるという領域である。

人間がもっとも輝いているときはこの領域で過ごしているときであろう。

野球が好きな人が野球選手になる、歌うのが好きな人が歌手になる、イラストを描くのが好きな人がイラストレーターになる、小説を書くのが好きな人が小説を書く…。

彼らは、好きだからという理由でやっていることが、結果的にお金儲けにつながっているのである。ただし、好きだからやっているといっても、困難がないという意味ではない。お金を稼ぎ続けるには、かなりの努力が求められる。例えば、野球が好きな人が野球選手になったとしても、野球の技を磨き続けなければ、いつクビになるかわからない。漫才が好きで漫才師になっても、いつ飽きられてしまうかもしれない。困難さでいえば、最も困難な領域である。

趣味」の領域は、好きなことだけど、それでお金が稼げるわけではない、むしろお金がかかることをする領域である。趣味で野球をやる、趣味で絵を描く、趣味で小説を書く、趣味で外国語を学習する、といったことはすべてこの領域に含まれる。また、ボランティア活動も、自らの意思で(つまり、好きで)やっているのであるから、一種の「趣味」といえよう。

趣味に没頭できるのは、ある意味、幸せなことである。お金を度外視すれば、この領域で過ごしていても、人間として成長することが期待できる。困難が伴うからである。そういう意味で「趣味」は「娯楽」と一線を画す。

やっつけ仕事」の領域は、お金を稼ぐために、本当はやりたいと思っていないことをする領域である。

ほとんどの人は多くの時間をこの領域で過ごしている。ただし、お金を稼ぐために「やっつけ仕事」をすることは悪いことではない。実際、多くの人は生きていくためにお金を稼がなければならないし、また「やっつけ仕事」は社会に役立っている。本人にとっても社会にとっても有益なのだ。

本当にやりたいか否かを見分けるポイントは、「もしお金が10分の1しかもらえなかったとしてもそれでもやるか」と自問してみるといい。その答えがイエスなら、あなたにとってその仕事は「やっつけ仕事」ではなく、「自己実現」である。逆に、ノーなら、あなたはそれをお金のためにやっているということだ。全盛期に何億も稼いでいたプロ野球選手が、年を重ね、クビになったとき、他球団から何分の1にもならない金額でオファーされたことがあったが、彼はそれでもプロ野球選手であることを望んだ。まさに彼にとって野球は「自己実現」だからである。

ただし、「やっつけ仕事」をしたからといって、人間としてその人が偉いわけではない。というのも、その人はお金のために頑張ったに過ぎないからだ。彼の本性はお金が稼ぎたかったのであり、結果として社会に役立ったというだけのことである。「やっつけ仕事」によって人間として成長することもあるが、かといって「自己実現」ができるかといえば、その可能性は低い。

見せかけの仕事」の領域は、好きでもないことを、お金が稼げないのにやっているという領域である。そんなことをする人がいるのかと思うかもしれないが、これが結構いる。例えば、本当はゴルフなどしたくないけれど会社での付き合いがあるからやっている、本当は某検定試験の勉強をしたくないけれど上司に勧められて勉強している、というのはまさしく「見せかけ仕事」である。このようなことはやればやるほど消耗してくる。

「自己実現」こそが人間としての最も幸福な領域だと述べた。では、この領域に達しようと思えば、どうすればいいか。

「見せかけ仕事」が「自己実現」になることはないのは誰にでもわかるだろう。

「やっつけ仕事」も「自己実現」になりがたい。「やっつけ仕事」をしている最中に身につけたスキルが「自己実現」の際に役立つこともあるかもしれないが、それはあくまで結果論にすぎない。人間、基本的に好きなことをやらなければ「自己実現」はできないのである。

「自己実現」の領域に達するには「趣味」の領域から昇華するのが王道である。ただ、その道は困難だ。競争が激しいからである。小説のコンクールでも、漫才のコンクールでも、イラストのコンクールでも、自分の好きなコンクールに応募してみると分かる。驚愕するくらい競争が激しい。しかもそれでプロになれたとしても、いつまでプロとしてやっていけるかは全く保証されていないのだ。だから、ほとんどの人は途中でやめてしまう。

「自己実現」まで到達できなくても、そこそこ幸せな人生は歩める。それは「やっつけ仕事」や「見せかけ仕事」をしなくてもよい(あるいは、ほとんどしなくてもよい)人が「趣味」に生きることである。そのためには「やっつけ仕事」や「見せかけ仕事」をしなくてもよい環境を自分で整えていくことが必要だ。「趣味」に生きることができれば、「娯楽」しか楽しみのない人生より何倍も幸福な人生が歩めるものと思っている。

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